アイサーチ・ジャパン
   
イルカ・クジラってどんな生き物?イルカ・クジラに会いに行こう!私たちにできることイルカ・クジラの研究者たち

イルカ・クジラ・ウォッチングのこれから FOR THE FUTURE OF DOLPHIN & WHALE WATCHING AS ECO-TOUR

イルカ・クジラに出会えたら(あるいは残念ながら出会うことができなかったら)、ぜひ、まわりの自然に目を向けてみてください。美しい海、自然のままの海岸、豊かな緑が茂る森…。イルカが暮らし、クジラが訪れる海には、必ず、私たちが普段触れることのできない豊かな自然が遺されています。それはイルカ・クジラやそこに暮らす無数の生きものたちのための場所。私たち人間はあくまでもゲストだということを忘れないでください。各ウォッチングポイントには、イルカ・クジラと海の環境を守るためにルールが定められ、そのルールに沿ってウォッチングが行われています。参加する私たち一人ひとりも、「イルカ・クジラを大切にしたい」という気持ちを忘れずにウォッチングを体験してみましょう。そうすればきっと、イルカ・クジラたちは自然のままの姿を私たちに見せてくれるはずです。

イルカ・クジラに会いたいあなたへ
アイサーチ・ジャパンでは、日本におけるイルカ・クジラ・ウォッチングの「エコツアー」としての発展を目指し、各地の取り組みを支援しています。また、アイサーチ・ジャパンのメンバーになると乗船料などの割引が受けられるウォッチングポイントもあります。ぜひ、ご参加ください。 【入会案内>>


ウォッチング・ルールって?

小笠原や座間味では、クジラ・ウォッチングの船は、クジラから300m以内に近づくとゆっくりとスピードを落とします。さらに100m以内(座間味は50m)に近づくと船は完全に停止してしまいます。「せっかくウォッチングに着たのに…。向こうにザトウクジラのブローが見えているのに…なぜもっと近づかないの?もっと近くで見たい!」と思うかもしれません。しかし、これは小笠原・座間味でホエールウォッチング船が守るよう定められたルールなのです。

ウォッチングルール

なぜ、こうしたルールが定められているのでしょうか?海に暮らすイルカ・クジラたちは、自然の生き物として、私たち人間と同じように食事をしたり、子育てをしたり、あるいは群れの仲間と遊んだり…といった生活を営んでいます。イルカ・クジラ・ウォッチングとは、そんな彼らの生活の場に船で乗り込んでいくことなのです。 (例えば、皆さんが家族で食事をしているところへ、知らない人がクルマのエンジン音を響かせて乗り込んでくる…なんて嫌ですよね。)

そこで、イルカ・クジラの生活に与える影響をできるだけ小さくするよう、今はほとんどすべてのウォッチングポイントで一定のルールが定めらています。皆さんもイルカ・クジラ・ウォッチングに出かけた際には、その場所のウォッチング・ルールを忘れずにチェックしてみてください。

イルカ・クジラ・ウォッチングの“ガイド”って?

観光地を巡るバスにバスガイドさんがいなかったら…。どれだけ素晴らしい景色でも「きれいだなあ」で終わってしまいますよね。自然体験においても、インタープリター(直訳すると“翻訳者”)とも呼ばれる自然のガイドの役割が注目されています。

イルカ・クジラ・ウォッチングにおいても、当初は全く解説がないか、あるいは船頭さんが操船の合間に簡単な解説をするだけであったのが、徐々に専門のガイドを置くところが増えてきました。今回のアンケート結果 では全国で5ヶ所、合計20名を超える専門のガイドが活躍していらっしゃるようです。

こうしたガイドの方々には、その土地に暮らしたり、自ら学んだりして、イルカ・クジラのこと、あるいはその土地の海や自然のことについて、豊富な知識をもっている方もいらっしゃいます。小笠原では2001年からこうしたガイド養成に向けた「インタープリター講座」も開かれています。

ウォッチングガイドもし、その場所でのウォッチングが2度目なら、ガイドさんのいる船に乗ってみませんか?そして、なぜここにイルカがいるのか?クジラがやってくるのか?あるいは、イルカ・クジラ以外に、感動を与えてくれる自然はどこにあるのか?ぜひ、質問してみてはどうでしょうか?きっと興味深い話が聞けるはずです。

ウォッチングはハンティング(狩り)ではありません。「何が見られた(獲れた)。何頭見られた(獲れた)」ということだけでなく、出会えたイルカ・クジラの暮らしや、そのイルカ・クジラが訪れる海の自然について知ることが、他では得られない感動につながるはずです。

エコツアーとしてのイルカ・クジラ・ウォッチングに向けて

「エコツアー Eco-tour」あるいは「エコツーリズム Eco-tourism」という言葉を聞いたことがありますか?これを国際組織”The International Eco-tourism Society”では”responsible travel to natural areas that conserves the environment and sustains the well-being of local people.”と定義しています。直訳すると「自然環境を保全し、その地域に暮らす人々の幸福を持続させる自然エリアへの責任ある旅行」というところでしょうか。  単に自然を楽しむ、体験するだけでなく、その自然と地域の暮らしを守っていく旅行…。日本でも少しずつ定着しつつあるこのエコツーリズムという視点から、今、日本各地で行われているイルカ・クジラ・ウォッチングを見直してみるとどうでしょうか?

皆さんがこれまで体験したイルカ・クジラ・ウォッチングは、イルカ・クジラを守ることにつながるものでしたか?また、イルカ・クジラだけでなく、それ以外の自然や地域の人々の暮らしに触れることはできましたか?

アイサーチ・ジャパンでは、「ルール」や「ガイド」を大切にしていくことが、日本のイルカ・クジラ・ウォッチングをよりよいものに育て、ひいてはエコツアーとしてのイルカ・クジラ・ウォッチングを実現することにつながる…と考えています。そして、その実現においては、イルカ・クジラ・ウォッチングに携わる人々だけではなく、そこに出かける私たち一人ひとりが、イルカ・クジラとの出会いを大切にしていくことが大きな役割を果 たすはずです。